まるわかり!ワキガと多汗症

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わきがの起こる理由

3つの分泌腺

3つの分泌腺

人体の皮膚組織は表皮と真皮に分けられます。表皮は細胞が層になっており、その最外層は角質層を形成し、いずれは垢となって脱皮していきます。真皮はコラーゲン繊維の中に皮膚として器官を形成する組織があり、汗とともに体温調節をつかさどる毛細血管網や、体表面を覆う毛、感覚神経の末端などが存在します。

そして重要な器官として汗腺があります。脇の下の皮下組織には、アポクリン腺、皮脂腺、エクリン腺などが汗腺が存在し、この腺から出る汗が毛の周りの細菌や他の分泌と混ざり合うことから、異臭(わきが臭)を伴うことになります。

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アポクリン汗腺

アポクリン汗腺

脇の下にある分泌腺の中で、臭いの元凶となるのが「アポクリン汗腺」です。この「アポクリン汗腺」から分泌される汗には脂肪酸が含まれており、皮膚の表面に潜む細菌に分解され「ワキガ物質」へと変わります。また、色素を含む汗を分泌するため、わきが症状の強い方は、洋服に黄色い汗ジミを作ることがあります。

アポクリン汗腺は表皮に開口しているエクリン汗腺とは違い、毛穴奥に開口しています。髪の毛穴にはなぜか存在しませんが、脇下、中耳、乳首や陰部などの体毛穴に潜んでいます。エクリン汗腺より10倍ほどの大きさがあり、皮膚下深くに存在します。アポクリン汗腺から分泌されるアポクリン汗量はとても少なく、脂肪、たんぱく質、蛍光物質などを含むため粘り気があります。

性的興奮にもアポクリン汗が促されることからもわかるように、フェロモン分泌器官とも言われています。生物界において、この特殊な臭いのフェロモンが子孫繁栄に使われるようです。

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皮脂腺

皮脂腺

脇の下にある分泌線の一つ脂肪線はアポクリン汗腺と同様に開口部は毛穴の中にあり、ここからは汗ではなく脂肪分が分泌されます。しかし、汗を分泌させないのにもかかわらず汗腺類のひとつとして挙げる理由は、ここで分泌された脂肪分は表皮でエクリン汗と混じりあい、肌を保護する役割があるからです。皮脂腺が活発で脂肪分泌が多いと肌が脂っぽくなり、逆に分泌が少ないと肌がかさかさになります。にきびや吹き出物は、皮脂腺からの分泌物である脂肪分が多い際に雑菌を繁殖させてしまうことが原因です。

皮脂腺から分泌される油分は皮膚に潤いを与える大切な役割がありますが、わきがの臭いを強める働きもあります。皮脂腺は本来ニオイを出す機能ではないのですから、健康な状態では、体臭を強くするようなことはありません。しかし、皮脂腺内に過酸化脂質なとの「酸化物質」が増えたり、異常に皮脂腺が刺激されたり、脂肪の多い食事をしたりすると、脂肪酸が酸化されやすくなり「皮脂腺からの臭い」が感じられるようになるのです。

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エクリン汗腺

エクリン汗腺

体全体に分布され、皮膚表面に直接開口している汗腺組織はエクリン汗腺と呼ばれます。汗を促し体表皮で蒸発させて体温調節をする重要な器官です。直径約0.4mmと汗腺類では一番小さく、全身で約230万個と多量に存在します。

ほとんど塩分を含まない、さらさらしたエクリン汗は、1日1.5−2リットルも分泌されると言われています。臭いはなく、99%が水分、1%が塩分で構成されています。多汗症は、このエクリン汗腺が発達していることによるもので、わきがとも密接な関係があります。

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わきが原因の一般説

わきが原因の一般説

わきがとは、悪臭を放つモノと一般では考えられています。汗腺から分泌される汗がバクテリア(細菌)によって分解され、そこで発酵した臭いが放たれると、わきが臭になるというのが最有力の一般説です。人間には数種類の汗腺器官が皮膚に存在します。エクリン汗腺、アポクリン汗腺、そして皮脂腺も、その中のひとつです。これらの汗腺からの分泌物がワキガの原因と考えられていますが、まだ色々な意見もあって、不明な点も多いようです。

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