人間の体の匂いにはいろいろあります。頭皮のにおい、口臭、衣服のにおい、など他人と違ったにおいが存在します。これが、単に汗臭さなのか、ワキガの臭さなのかを、まず見極める必要があります。まずは清潔さを保つことから始めましょう。それでもなお臭いが続くようなら、専門医に相談するのがいいかもしれません。
スポーツのあとに汗臭いと感じることは正常です。しかし、お風呂に入ったあとでも汗臭いと感じる人は、わきが体質の疑いがあります。人間は、自分自身の匂いは麻痺してしまうものですが、それにもかかわらず、汗臭いと感じてしまうのは、自分がかなりの強い臭いを発していることを示唆します。要注意と言えるでしょう。
ワキガは遺伝性です。両親共に、またはどちらか一方がワキガ体質なら、子供はその体質を受け継いでいる可能性が高いでしょう。ワキガは体質であり、いくら細心の注意を払っていても遺伝されてしまうものなのです。
靴はむれやすいものです。しかし、蒸れるだけでなく臭くなってしまうのは他に理由があるからかもしれません。エクリン汗腺は足の裏に発達しています。特に、ワキガ体質によく見られる多汗症の人は足の裏にたくさん汗をかきます。これが靴の中で蒸れ、臭いを強くさせる原因にもなります。
Yシャツなどの脇下が黄ばむ人はワキガに要注意です。この黄色いシミというのは、アポクリン汗腺や皮脂腺に含まれる色素によって付いてしまいます。黄色いシミが付くほど汗をかくというのは、色素が多く汗腺が発達しているということであり、わきが・多汗症の疑いがあります。
ストレスは、いろいろな体細胞を刺激します。頭痛、胃痛、神経痛、などありとあらゆる症状は、ストレスによって引き起こされがちです。また、汗腺も刺激するため、ストレスを感じると汗をかきやすくなる傾向があるようです。よって、ワキガの原因のひとつとして、ストレスを感じることがあげられるのです。
暑い日や運動しているときに汗をかくのは自然現象です。しかし、この緊張や興奮によってかく汗の量が多すぎると、ワキガ要因の多汗症の疑いがあります。少々の量は当然です。ただ、緊張すると、やけに汗が出て止まらない、という人は正常範囲を超えているかもしれません。わきがに要注意です。
アルコールを摂取している際、汗をかいている自分に気づくことはないでしょうか?お酒を好んで飲むワキガ体質の人は要注意です。つまり、アルコールが体内で消化される際に汗腺が刺激され、後に発汗が促され、臭いが強くなってしまう傾向があるのです。
お肉や油分の多い食べ物の摂取はワキガ要因に密接しています。摂取が多いとワキガを悪化させる傾向があるようです。また、脂分が多い食べ物に付属する辛い調味料などは、特に汗腺を刺激します。汗をかくことを促進させる食べ物を好む傾向がある、わきが体質の人には要注意といえるでしょう。
性ホルモンはアポクリン汗腺を、活発化させると同時に、皮膚に脂を分泌する皮脂腺も活発化させます。顔を洗ったすぐあとなのにさらさら感がない、写真に写っている自分はなぜか顔がてかっていると言う方は、皮脂腺が活発だと思われます。言い換えれば、顔がてかり気味の脂性な人はワキガ要因に密接なアポクリン汗腺も発達しているということです。
体毛の毛根部に存在するのがアポクリン汗腺です。体毛が多いということは、アポクリン汗腺も多いということになります。汗や他の分泌物が体毛根に付着し、それが細菌を育ててしまうため、体臭が強くなってしまうケースが多いのです。アポクリン汗腺が多ければ多いほど臭いを強くする要因が多いことになります。
アポクリン汗腺は、わきがと関わりの強い組織です。また、脇の下や、耳穴などの特定された部位に存在する汗腺です。べとべとな耳垢は、耳穴のアポクリン汗腺が活発であるゆえに、いつも湿気を帯びさせていることを示します。言い換えれば、わきがを引き起こす要因のアポクリン汗腺がいかに活発であるかがわかります。
汗は体温調節のためにかくものであって、気温が低くても汗が出るというのは生理的に好ましくありません。風邪を引いて熱が出ると、体は自然にエクリン汗腺によって汗をかくという作業を行ない体温を下げる働きをします。暑い日も、蓄積される体熱を発散させようとエクリン汗腺が汗をかかせるのです。しかし、冬のように寒くても汗が出るという人は、ワキガ体質の要因である多汗症の疑いがあります。